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世界最速の旅客機はどれくらいのスピードが出せるのだろうか。いま(いままで)、世界一のスピードを誇る(誇っていた)のは、2003年10月に27年にわたる運航の歴史に幕を引いた超音速機「コンコルド」だ。その最大速度はマッハ2.04(約2450km)、最大巡航速度(運航時に出せる最高速度)は時速約2180?(高度1万5635mのとき)とジャンボ機の2倍以上の速さでロンドン?ニューヨーク間を3時間45分(ジャンボ機なら約7?8時間かかる)で飛び、「怪鳥」の異名もとったほどだった。しかし、2000年7月25日、パリのシヤルルードーゴール空港を離陸したばかりのコンコルドが、乗員乗客109名の死者を出す墜落事故を起こして以降、同機の乗客数も伸び悩み、コスト高も手伝って生産中止、さらには運航中止へと追いこまれたのである。本来、旅客機の使命は「より遠くへ、より速く」だった。しかし、時代はいま、少し違った方向へ向かっているようだ。超音速で飛行する場合のコストの問題、ペイロード(客室の座席数や貨物スペース等)の問題、空港周辺の騒音などへの配慮から、速さよりも、経済性、安全性、快適性が重視されるようになってきている。